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鉄の重要性

1:女性

女性が鉄不足を招きやすいことは、よく知られている事で、ヘモグロビン値低下による鉄不足は自覚症状として現れるので体感できます。一方、貯蔵鉄が減少している潜在的な鉄不足は自覚症状が出にくいため、見過ごされやすく、注意が必要です。鉄不足の女性は、潜在的なケースまで含めると推定25万人いると言われています。鉄は体内に酸素を運ぶ役割を果たしている他にも、脳や各器官においていろいろな機能に関わっていたり、補因子としても働いていたりするため、意外と重要なミネラルです。
食生活の見直しと共に栄養改善を意識することは、鉄不足の改善にもつながり、心身共に健康な状態を取り戻すと思われます。

何となく体調が優れないという女性は今一度、ご自身が鉄分不足でないかご確認をされてみてはいかがでしょうか。鉄不足の可能性がある女性には、ヘム鉄摂取による鉄分補給をおすすめします。

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2:妊娠中の方

妊娠中は月経がなくなるため、鉄の排泄量は減少しますが、胎児や胎盤を発育させるために鉄の必要量は増加します。
特に妊娠中期・後期は、妊娠していない時に比べて鉄を多く摂取する必要があるとされています。

日本人女性の食事摂取基準(2015)「鉄」
 
推定平均必要量(mg/日)
推奨量(mg/日)
女性
(月経なし)
18-29歳 5.0 6.0
30-49歳 5.5 6.5
妊娠初期
(16週未満)
18-29歳 7.0(+2.0) 8.5(+2.5)
30-49歳 7.5(+2.0) 9.0(+2.5)
妊娠中期・末期
(16週~)
18-29歳 17.5(+12.5) 21.0(+15.0)
30-49歳 18.0(+12.5) 21.5(+15.0)
授乳婦 18-29歳 7.0(+2.0) 8.5(+2.5)
30-49歳 7.5(+2.0) 9.0(+2.5)

( )内の数値は“女性(月経なし)”との差

妊娠期はお母さんと赤ちゃん分の栄養素が必要となる大切な時期です。鉄不足はお母さん自身に起こっていることですが、おなかの赤ちゃんにも影響する可能性があります。おなかの赤ちゃんのためにも食事摂取基準を参考にしながら毎日推奨量の鉄を摂取するよう食事バランスを整えて、妊娠期間をお過ごしください。鉄不足になりやすい妊婦さんには、ヘム鉄摂取による鉄分補給をおすすめします。

 

 

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3:スポーツ

運動やスポーツをするには、運動パフォーマンスを向上させることが重要です。

「鉄」は酸素と結びついて体のすみずみの細胞に酸素を供給し、その酸素により細胞中のミトコンドリアでエネルギーが生み出されます。そのため、「鉄」はスタミナ作りに欠かせないミネラルなのです。
しかし、スポーツにより鉄は損失します。例えば、中長距離走などの持久力を要するスポーツやバレーボールなどの身体に衝撃を受けるスポーツでは足の裏や手、腕などでの赤血球の破壊(損傷)、運動に伴う発汗などにより鉄の損失などが起こります。また、水泳などのスポーツでは酸素必要量が増加するため、普段の生活以上に鉄を必要とする場面が多々あり、男女を問わず「鉄分不足」となる傾向があります。

鉄欠乏によるヘモグロビンの低下では、持久力の指標となる最大酸素摂取量VO2maxの低下が認められます。また、ヘモグロビンやヘマトクリットが正常域にあるにもかかわらず潜在的には鉄が欠乏している場合もあります。この場合、組織鉄の欠乏や貯蔵鉄(フェリチン)の減少により、筋中鉄含量タンパクの合成が抑制されるために筋肉の酸素摂取量が低下し、筋肉のパフォーマンスは落ちてしまいます。

-溝口徹:治療 Vol85,No11(2003)-

何となくスポーツのコンディション・パフォーマンスが上がらない方は、鉄不足ではないかご確認をされてみてはいかがでしょうか。

 

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4:乳幼児から青年期にかけて

赤ちゃんは生まれてから1年間で身長が生まれたときの1.5倍、体重は約3倍に大きくなります。その成長に鉄も大切で、また、脳の大きさは約2倍になり、その神経線維の軸索を覆うミエリンの形成にも関与しているため、鉄は欠かせない栄養素です。母乳で育てる場合、お母さんの鉄の摂取状況によっては赤ちゃんまで鉄不足になることがあります。さらに母乳やミルクから食事へと移行する乳幼児期にも鉄不足になると言われています。その要因は、離乳食での栄養不足、好き嫌いによる食事の偏りなど様々です。また、平成26年度国民栄養調査でも成長期の鉄摂取量は男女とも満たしていないという報告がされており、鉄が多く摂れる食材も少ないため、意識して摂取することが大切です。
以前より幼児期の鉄欠乏性貧血が中枢神経系の発達の遅れに影響を及ぼすという報告があり、最近の研究では幼児期の鉄欠乏性貧血は認知力の低下をもたらすだけでなく、学童期にも影響を及ぼすことが報告されています。


また、乳幼児期の鉄欠乏が知的能力に長期に影響を及ぼし、19歳まで調査した研究では、その時期まで影響が持続したという報告もあります。
さらに、青年期や思春期における鉄欠乏では、暴力行為や精神面が不安定になるとの報告があります。

-Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine 誌11月号-
-須藤紀子:青少年暴力に関連する食生活因子J.Natl.Inst.Public Health,54(2)(2005)-

鉄不足は以前より学習力・認識力の低下の報告がありますが、本研究はそれらを長期的に観察した報告です。

  総IQ 数学 読解 文章 言語 理解 引きこもり
乳児期鉄欠乏 100.4 88.8 121.6 93.2 2.0 42.4 60.0
乳児期鉄正常 102.3 95.7 126.9 98.6 2.2 48.0 59.5
-1.9 -6.9 -5.3 -5.4 -0.2 -5.6 0.5
  愁訴 不安/憂鬱 社会性 思考力 注意力 非行
行動
攻撃性
乳児期鉄欠乏 66.2 64.0 64.1 59.9 62.0 60.2 61.8
乳児期鉄正常 63.1 59.6 60.1 57.0 58.3 57.4 58.8
3.1 4.4 4.0 2.9 3.7 2.8 3.0
Lozoff B et al.:Pediatrics,105(4),1-11 (2000)

乳児期の鉄欠乏性貧血者は、10年後、身長、体重、ヘモグロビン値などで有意差が見られませんでしたが、フェリチン値(貯蔵鉄の指標)が0.5μg/Lほど少なくなりました。また、成長過程の学習力、認識力、そして、精神面に影響を及ぼすことが示唆されています。

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5:高齢者

高齢者の鉄不足は疾病に伴ったものが多いと言われていますが、それ以外にも、食事の摂取量の減少や、鉄は肉類に多く含まれているので、魚中心の食生活を好むようになる等の嗜好の変化によっても鉄不足に陥ります。加齢による胃液分泌の低下や、鉄の吸収の低下などが原因で供給不足になる可能性もあります。
食事のバランスに気をつけて、鉄などの栄養素を積極的に摂取してください。

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6:鉄不足による脳への影響

鉄は酸素を運搬するのに必須のミネラルです。で酸素が不足すると様々な影響が考えられます。

I.認知機能(注意力・記憶力・学習力)
女性113名(18~35歳)を対象として、鉄の充足度で3群にわけ、認知機能(注意力・記憶力・学習力)を無作為化単盲検比較試験にて評価しました。その結果、鉄不足群は鉄正常群よりテスト回答に要した時間が長くなり、また、鉄欠乏性貧血群は3項目ともスコアが悪くなりました。その後、鉄製剤を16週間摂取させると、血清フェリチンの回復が見られ、認知機能にも改善が見られました。
鉄が認知機能に深く関与していることが注目されています。
 

独立行政法人 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報「鉄」
Murray-Kolb LE,Beard JL:Am J Clin Nutr 85(3)(2007)
II.精神面
体内の鉄レベルと心身への影響についても注目が集まっています。

セロトニンはトリプトファンから、ドーパミンはフェニルアラニンやチロシンから生合成され、その過程の補酵素に鉄が関与しています。脳内でも鉄は大切な役割を果たしています。最近ではむずむず脚症候群に鉄不足が関わっていることが知られています。

乳幼児から青年期にかけてにも記載したとおり、乳幼児期からの鉄不足が認知や精神面に影響を及ぼしている報告は多く、また、鉄不足の状態が持続されることにより更に大きな影響が出ることが報告されています。
その一つに、フェリチンの低下による不定愁訴(22項目)を訴えた有経女性(20~50歳)に対して、ヘム鉄の摂取を行うと全22項目で65%以上の改善が見られ、そのうち80%以上改善が見られた項目は10項目に及んだという報告があります。すなわち、潜在的鉄不足で何となく体調が優れない方は、貯蔵鉄が影響を及ぼしている可能性があることが示唆されています。
また、健康な女性より、抑うつ傾向の女性の方がフェリチン値に大きな差がありました。ヘモグロビン値は正常であるのに、貯蔵鉄のフェリチンが不足している潜在性鉄欠乏は、抑うつ傾向と関係していることが示唆されました。
  Beck Score Hb
(g/dl)
Hct
(%)
フェリチン
(μg/l)
葉 酸
(ng/ml)
V.B12
(pg/ml)
抑うつ
傾向
6.0±2.4 12.6±0.5 37.5±1.5 26.95±11.3 9.0±1.8 502±62.44
健康 16.1±5.1 13.7±1.1 41.0±3.1 38.36±17.1 8.0±1.41 478±42.16
-10.1 -1.1 -3.5 -11.41 +1.0 +24.0
Vahdat Shariatnaahi Metal,:European Journal of Clinical Nutrition 61 (2007)
須藤紀子:青少年暴力に関連する食生活因子J.Natl.Inst.Public Health,54(2)(2005)
溝口徹:治療 Vol85,No11(2003)

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